グランマーコッパーケトルってなんだろう?
ものづくり400年の町に職人あり
銅の一品「グランマーコッパーケトル」
日々の暮らしにコッパーを 「銅の殺菌作用」
金属で出来た調理道具ってたくさんありますよね。
鉄や、アルミ、ステンレス、最近だとダッチオーブンで使用されている鋳物もそう。 とにかく丈夫。
その中でなぜ銅(コッパー)なのか?
調理をする道具で気をつけたいのが衛生面。
これからさらに暑くなるこの時期には特に重要なポイントです。
細かな傷に細菌が入り込んだ鍋で調理を行い、それが原因で食中毒になるなんてこともよく聞きます。
銅イオンの微量金属作用には細菌類を死滅させる性質があり、病原性大腸菌O-157等に対する
高い抗菌作用が実証されています。
日々の暮らしに銅を取り入れることで衛生的に過ごせるのです。なんて素晴らしい!
一枚の銅板が命ある道具になるまで
元々コッパーケトルはアメリカ生まれ。
ファイヤーサイド代表ポール・キャスナーさんがまだ幼かった頃、
ネルおばあさんは毎日のように銅製のケトルでお湯を沸かしていました。
カナダとの国境にほど近いニューイングランドのメイン州にあるカンデムという美しい町。
そのあたりでとても人気のケトルでした。
オリジナルの高さはなんと33cmもあったそうです!
普遍的な美しさの古き良き19世紀の銅製ケトルを、日本のものづくりクオリティーで復活させたのが
グランマーコッパーケトル。
越後平野に広がる金属加工の町、新潟県長岡市、燕市。
「腕がいいもの。よその腕と違う」。
純度99.9・・・%。
20代から80代まで選りすぐりの金属加工職人の知恵と工夫が駆使された純銅製品として
グランマーコッパーケトルは日本で甦りました。一枚の銅板が命ある道具になるには80もの工程を踏み、 携わる職人は20人を超えます。
得意を生かし、バトンを渡し、職人の点が線となってケトルは形になります。
特に本体、フタ、そこの形成は必見の価値あり!
今や希少な技法となった「へら絞り」で行われているのです。
銅板を回転させながらへらと呼ばれる道具を押し当て、面から円筒へ。
金属と対話しながら伸ばすことで板にストレスを与えることなく「金が締まって強く」なり、 地(肌)もスベスベに。
ケトル胴体の筋状に入る繊細な模様がへら絞りの証です。
内側に施されたメッキは、錫メッキの中でも高い技術を要する厚さ3〜5ミクロン。
日本の宇宙開発の最先端をいくロケットのエンジン部と同じ工場で塗られています。
「毎日毎日使ってください。ただしお手入れをお願いします。」 と職人は言います。
道具は育てるもの。
かつては当たり前だった生活の仕方を、改めて教えてくれるようなケトルです。
使い方で表情が変わり、赤銅色、飴色、艶やかな黒。 自分色に育てる楽しみが暮らしの中に加わります。
人生の相棒としても頼りになる道具。
それがグランマーコッパーケトルです。